ニューヨークの街中にあるキューブ状のオブジェ内部に住みついた男とその真相
マンハッタンのイーストビレッジにあるアスタープレイスには「アラモ」と呼ばれる黒いキューブ状のオブジェがあります。1967年にトニー・ローゼンタールという芸術家によって設置されたコンテンポラリーアートですが、実はこの中に人が密かに住みついていたことが判明。その生活ぶりが取材され「Man in a Cube」というドキュメンタリー映像が作られました。
キューブは約20平米のパネル8枚で構築され、内側の体積は156立方メートルほどになります。そこそこ人が一人暮らせる広さではありますが、平置きではなく斜めに設置されているため相当な工夫が必要です。
この中に住み始めたのはデイブという名の37歳の作家さん。
日々押し寄せる情報の多さとニューヨークという街の喧騒が彼をキューブの内部へ導いたといいます。
彼はキューブの内部を密かに住居スペースへと変えて行き、生活する上で必要なものをそろえて行きました。今では小さいながらも一人暮らしには十分な設備が整っているようです。
たまに外の通行人がキューブを回転させてしまうため、ちょっとした揺れを我慢しなくてはいけないのがつらいところです。
内部は遮音材が隙間なく貼り付けられ、外部の騒音をシャットアウトしています。
小さなキッチンやちゃぶ台のようなテーブル、睡眠用のハンモック、さらには床を改造してトイレもしっかりと設置してしまいました。
電気はどうしてるのかと疑問に思いますが、自転車型の発電機を使用してペダルをこぐことで自動車用のバッテリーに蓄電し、内部の電力をまかなっているようです。
Wifiも飛んでいてパソコンやインターネットもOK。
暇な時はダーツで遊んだりギターを弾いたり、時に瞑想にふけったりと、快適なキューブ生活を送っているようです。
man in a cube
かなり真実味のあるドキュメンタリーですが、実はこれ、Whilという「60秒瞑想テクニック」を推奨する団体のステマというのが真相らしいです。
キューブの内部は別の場所に作られたセットで、住人デイブも架空の人物のようですが、まるで本当に住んでいるような臨場感ですよね。
参照元:
apartment therapy “64 Square Feet: Writer Lived Inside Astor Place Cube in New York City"
whil.
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