片目を失った男性、代わりに小型カメラ搭載の義眼を埋め込む

グッとくる

カナダ・トロント出身のドキュメンタリー映画監督、ロブ・スペンス(Rob Spence)氏は、子供の頃に片目を失う事故に遭いました。しかし「600万ドルの男」というサイボーグを題材にしたアメリカのテレビドラマシリーズにヒントを得て、空洞となった眼窩に小型カメラを埋め込むという、サイボーグならぬ「アイ・ボーグ」という発想を考え付きました。

眼窩に小型カメラ
喜んで協力してくれた義眼技工士や小型カメラのエンジニアたちのおかげで2009年に眼球カメラの試作品が完成。スペンス氏が見る景色をワイヤレスでモニター画面に表示させることが可能になりました。
サイボーグ開発の第一歩と言われたこのプロジェクトはこの年の最高の発明品としてタイム誌にも掲載されました。
眼窩に小型カメラ

眼窩に小型カメラ
その後もマサチューセッツ工科大学の協力を得るなどしてバージョンアップされています。
映画「ターミネーター」に着想を得て、LEDで光るバージョンもあるそうです。

テレビなどの取材も数多くこなし、最近ではあるゲームメーカーからドキュメンタリー映像の制作を依頼されました。このゲーム会社は「Deus Ex: Human Revolution」というサイボーグが街を歩き回る2027年の世界をイメージしたゲームを開発したことでも知られており、「アイ・ボーグ」へと変身を遂げたスペンス氏が抜擢されたということです。

このゲームのように近い将来サイボーグが普通に街を歩く日が来るかもしれません。
スペンス氏は「目を失ったら代わりとなる目を、腕を失ったら代わりとなる腕を身につけられる日がやがて来るでしょう。」と語っています。

Meet Eyeborg, the man with a camera eye

 

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