エジプトのセクハラ問題。男たちの視線がいかに女性たちを悩ませているか
女性が一人で街を歩く時、男性の目線を感じてイヤな思いをすることがあれば、それは立派なセクハラになります。
イスラムの国ではそれが顕著で、女性が外に出て歩こうものなら痛いほど男性からの視線を受けることになります。
エジプト系アメリカ人のTinne Van LoonさんとColette Ghunimさんの2人は、女性の一人歩きがいかに男性の視線を集めるのか、ある社会実験をやってみることにしました。
場所はエジプトの首都カイロの橋の上。
ロングスカートにTシャツ、その上にカーディガンを羽織ったGhunimさんが、ハンズフリーイヤホンで話すふりをしながらiPhoneを手に持ち動画を撮影。そして橋を数分間かけて渡りました。
結果、そこには憂うべき現実が映し出されていました。
Creepers on the Bridge
女性が外を歩く時、着ている服がどうあれ、ほとんどの男性が恥ずかしげもなくジロジロ見て来ます。人間としてじゃなくて、まるでモノを見るみたいに体全体をじーっと見つめる人も。それは街を安心して歩きたい女性にとっては立派なセクハラです。
こう訴えるVan LoonさんとGhunimさん。
2人はエジプトのセクハラ問題に関連したプロジェクトを立ち上げ、ドキュメンタリー映画を制作しています。
エジプト人女性の実に99%が何らかのセクハラに悩まされているという現実。
少しでもその現実をを変えて行きたいと願う2人の女性の戦いは、まだ始まったばかりです。
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