地中にジャガイモ、地上にトマト…ハイブリッド植物「トムテト」英企業が生産
地中には大きなジャガイモ、地上には甘いチェリートマトがなる、その名も「TomTato(トムテト)」がイギリスの工場で生産されています。
園芸通販会社トンプソン&モーガン社が開発したハイブリッドな植物で一株14.99ポンド(2,400円ほど)で販売中です。
これまでにもポマト(ジャガイモとトマトを細胞融合して作られた雑種)やジャガトマ(ジャガイモの茎にトマトを接いで栽培する手法)などが存在しましたが、不完全なもので大量生産にはむかないものでした。
しかしこのトムテトは個別に手作りするのではなく、あくまで大量生産を目的とした遺伝子工学の産物。
商業的に生産を始めたのはこの会社が初めてだそうです。
トムテトで実ったトマトはスーパーで売られているものよりはるかに甘くておいしいみたいです。
同社の園芸部長ポール・ハンソード氏は15年ほど前、誰かが冗談のつもりでトマトの下にジャガイモを植えていた畑を訪れた際にこのアイデアを思いついたそうです。
「その後何年も実験を重ねた結果、私が想像していたものよりはるかに優れたものができました。スーパーで売ってるトマトなんか食べられなくなるほどの味だし、同時にシーズンの終わりころには良質のジャガイモがたくさん実るんです。」
と同氏は語っています。
「TomTatoを生産するのはとても困難でした。トマトの茎とジャガイモの茎を同じ厚さにしなければいけなくて非常に熟練した扱いが必要だったんです。我々はこれまでに似たような生産物を見てきましたが、一つの鉢にトマトとジャガイモが植えられているだけのものでした。だけどうちの工場で作るのは完成された一つの植物なんです。」
と自信たっぷりに説明しています。
近い将来、このトムテトみたいに2つや3つの野菜が同時に実る植物がいろいろ出て来るんでしょうか。それはそれで便利ですがちょっと怖い気もしますね。
Thompson & Morgan’s TomTato™
参照元:The INDEPENDENT “The TomTato: Plant which produces both potatoes and tomatoes launched in UK"
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