半端ない忍耐と集中力。米粒に絵を描く台湾のミニチュア・アーティスト

グッとくる

台湾在住の陳逢顯(Chen Forng-Shean)さんは米粒や砂利などの極小なキャンバスに繊細な絵や文字を描くアーティストとして知られています。
長年に渡り、種子や砂粒、乾麺の先などにアートを施してきましたが、やはり最も印象的なのは真っ白いお米。虫めがねを覗きながらわずか3~5mmほどのスペースに1カ月以上もかけて作品を仕上げていきます。

幼い頃から芸術に興味を持っていた彼は、兵役を終えて印刷工場や銀行などに勤務するうちに絵画や書道などに興味を抱くようになりました。
それから10年間ほど毎日仕事を終えてから自宅の二階に作ったアトリエにこもってミニチュア作品を作ることに没頭したそうです。

米粒に極小のアート

米粒に極小のアート

彼にはちゃんとした先生や師匠などがいたわけではなく、このミニチュアアートは完全なる独学。そこには気の遠くなるような時間と労力の積み重ねがありました。
それらが実を結び、すばらしい芸術作品を作り上げていくことに・・・。やがて世界各地のメディアにも取り上げられるようになり、アーティストとして名が知られるようになりました。

米粒に極小のアート

米粒に極小のアート

「小さく見えてもその中には無限の宇宙が潜んでいます。描いていく作業は毎回私をすばらしい冒険に連れて行ってくれるんです。私の理解を超える知恵がそこに隠れているんです。」
そう語る陳さん。

米粒に極小のアート

肉眼では分からないほどの小さいキャンパスに絵を描いていくのは画力や美術センス以上に高レベルの忍耐力、集中力、持久力が求められます。
繊細な筆先を乱さないために手の震えを抑えたり、30秒以上も息を止める必要があります。それらをマスターするための呼吸法、気功なども同時に学んできたと言います。

これまで100を超える作品を残してきた陳さん。
今後もさらなる「極小世界の冒険」が続いて行きそうです。

Rice portrait

参照元:
Oddity Central “The Amazing Rice Grain Artworks of Chen Forng-Shean"
Chen Forng-Shean Miniture Art Museum

 

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