家中破壊され汚物が散乱…Airbnbで自宅を貸したら狂乱のパーティー会場として使われた
ここ数年ユーザーが激増している世界規模の民泊マッチングWEBサービス「Airbnb」。
自宅の空き部屋をAirbnbに登録して収入を得る人がいても珍しいことではなくなってきました。
万が一トラブルがあった時の保証もしっかりしているため安心して部屋の貸し借りができますが、結局はホストとゲストの信頼があって成り立つもの。
ところが、この信頼関係が無残に崩れ去った例をご紹介します。
カナダのカルガリーに住むキング夫妻という若いカップルもまたAirbnbに登録している部屋のオーナーでしたが、先日ある男性に部屋を貸したら、想像を絶するひどい目にあってしまいました。
夫妻はカルガリーの閑静な住宅街に数年前に30万ドル以上かけて家を購入し、ローン返済の助けとなるようAirbnbに登録したそうです。5歳と1歳になる息子さんたちとの4人暮らしですが、たまにAirbnbから宿泊申請があると部屋を提供し、臨時収入を得ていました。
先日ある地元の男性ユーザーから、週末の3日間だけ家をまるごと650ドルほどで貸してくれないかと問い合わせがありました。
その男性は、サイト上では身なりもしっかりして礼儀正しく、結婚式のため家族が泊まる場所を確保したかったとのこと。
ちょうどこの週末キングさん一家が郊外に住む両親の家に滞在する予定だったので、このオファーを承諾することにしました。
週末となり家を貸す当日の朝、その男性に部屋の説明などをした後、特に不信感も抱かず鍵を手渡し家を離れました。
ところがその2日後の月曜の朝・・・。
「いったいお宅で何が起きてるんだ?」というお隣さんからのメールが事態を一変させました。
急いで家に戻ってみると、そこには目を疑うような光景が。
家の中に何人もの人が酔いつぶれたように倒れていて家具や内装がメチャクチャに壊されていたのです。
彼らが出て行った後に家に入ると、もはや自分の家とは思えない惨状が広がっていました。
壁には亀裂が入り、避妊具や下着が階段に散乱し、ゴミやガラスの破片が至る所に散らばり、バーベキューソースが天井に撒き散らされ、子供の寝室にあったおもちゃは破壊されていました。
その後の警察の調べで、ドラッグを使った乱行パーティーが行われていたことが発覚。
キング夫妻が家を離れたすぐ後に、100人ほどの人がバスでこの家にやって来て、このモンスターパーティーが始まったそうです。
室内に付着した謎の体液や汚物を取り除くため家全体を消毒し、壊された床や天井を交換したりするのに約6万ドル。
それらは損害賠償として犯人に請求できるでしょうが、なによりも大切に築き上げてきたマイ・ホームという聖域をこんな形で台無しにされたキング夫妻の憤りは計り知ることができません。
Video Walk Through
Airbnbはこの事件に直接責任を負うことはないそうですが、とても親身になって対応してくれているとキング夫妻は述べています。
家が完全に修復されるまで無料の宿泊施設を提供し、Airbnbの規定で定められた「ホスト保証」によって金銭的なサポートもしてくれています。
いくらサイト上で素性が知れていたとしても結局は知らない者どうし。今回のような事件は稀ですが、赤の他人に家を貸すというリスクが最悪な形で出てしまった例でした。
参照元:NEWS CALGARY “Calgary home trashed by short-term renters"
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