飲まず食わずで2週間。墓の前で亡くなった飼い主の帰りを待ち続けた犬
インド南部、チェンナイ。
夏場の日中は40度を超える暑さの中、墓場に盛られた土の横で身動きもせずじっとしている犬がいました。
なぜなら、土の下には犬の飼い主が眠っていたからです。
交通事故により18歳という若さで亡くなった飼い主のBhaskar Shriさん。
犬はそんなことは知る由もなく、ひたすら同じ場所で彼が帰ってくるのを待ち続けていましました。
トミーと言う名のこの犬。
Bhaskarさんとはいつでも一緒だったそうです。
普段の生活はもちろん、Bhaskarさんの仕事場だった建設現場でもずっと一緒にいたと言います。
* * *
動物レスキュー団体の職員がトミーを墓場で発見したのが8月2日。
職員はその時何も思わなかったそうですが、2週間後くらいに再び犬の姿を見て衝撃を受けることになります。
なんと2週間前とほとんど同じ場所、同じ位置に座ってお墓に身を寄せていたのです。
その時の犬の様子は涙を流しているようにも見えたそうです。
ほとんど飲まず食わずで待ち続けている犬を連れて行こうとするものの、どうしても墓から離れようとしません。
そこには飼い主と犬との、目に見えない強力な結びつきが存在しているのでしょう。
* * *
トミーは最終的にBhaskarさんの母親と再会し、再び家族の元へ。
母親によると、Bhaskarさんが亡くなったと同時にトミーも消えてしまい、てっきり別の住処を見つけたのだと思っていた、とのこと。
まさか墓の前で待ち続けていたなんて・・・。
犬は「人間の最良の友」「人間を唯一愛してくれる動物」などと例えられるのも多いに納得できる話でした。
参照元:Dog spends 15 days without food while guarding burial site of Indian owner
最新情報をお届けします
Twitter でせかいろをフォローしよう!
Follow @sekairocom