これだけはやりたくない!世界の歴史上に存在したとんでもなくツライ仕事ワースト10
毎日の仕事は時には面倒くさいこともあるし「やってられんわ!」と感じることがあるかもしれません。
だけど人類の歴史を見ると、もっとツラくてとんでもなく大変な、そしてなんともバカげた仕事も数多く存在していました。
世界の歴史上で実際に行われていた、最悪とも言うべき10種類の仕事を見てみましょう。
第10位 エジプトのミイラ化請負人(Egyptian Mummifier)
古代エジプトではミイラを人工的に保存していました。
そのため当時は死体をミイラ化することにかなりの需要があり、ミイラ化を専門とする人々がおりましました。
死体をミイラにするために内臓をきれいに取り出し、洗い流し、鼻にカギを引っかけながら脳みそを掻き出す必要がありました。
ミイラ化作業の全工程に数週間、時には数か月にも及ぶことがあったそうです。
死体を扱うこの仕事は次第に社会から敬遠され衰退してきました。
第9位 罪食い人(Sin-Eater)
「罪を食べる人」という仕事は19世紀に伝統的に行われていました。
これは死にゆく人の魂を清めるために行われました。
「罪を無きものにする」というと聞こえは良いかもしれません。しかし実際この仕事は、死体のそばに寄り添い、その人の罪を食べなければいけないわけですから、かなりの不安がつきまとうものでした。
「罪食い人」は主に貧困層やのけ者扱いされていた人々の仕事として、多くの人が敬遠していました。
彼らは、誰かが死亡した時にだけこの仕事のために呼ばれる、という扱いを受けていました。
亡骸のすぐ横で飲食するなど複雑で面倒な儀式を行い、死んだ人の罪をすべて「吸収」したとしても、支払われる報酬はわずかばかりだったと言います。
第8位 なめし革業者(ターナー:Tanner)
革製品を作るときに動物の革を引き剥がしてなめし、保存する仕事です。
動物の皮膚を尿に浸して毛を引き抜き、腐る前にナイフで革を引き剥がしていきます。
さらに革を柔らかくするために、犬の糞が入れられた水の中に浸さないといけません。そのため、ひどい悪臭の中での作業が余儀なくされました。
動物の革は様々なファッションに使われるため、ターナーは重要な仕事のはずですが、人々から蔑まれていました。
第7位 ヒル収集(Leech Collector)
ヒルは19世紀には医療目的で使用されたため大きな需要がありました。
ヒル収集人は、毎日のようにヒルが多く出る湿地帯などをほじくり返したりして、できるだけ多くのヒルを集めなければいけません。
需要が高い仕事の割りに報酬はたいていひどい方法(例えばお金の代わりに何か別の食べ物だったり)で支払われました。
とにかくヒルをいっぱい集めないといけないので足にヒルがまとわりつくのはしょっちゅのこと。血を吸われて血液をたくさん失うことになるので非常に危険です。
第6位 鞭打たれ少年(ウィッピング・ボーイ:Whipping Boy)
近代のイギリスでは若年の王子の遊び相手としてウィッピング・ボーイが割り当てられていました。
ウィッピング・ボーイには王子が何か悪さをした時の体罰の身代わりとなる役目がありました。
ウィッピング・ボーイが体罰を受けたときに王子が同情を覚えないと意味がないため、二人の間に感情的な強い絆を作らないといけませんでした。これは王子が再び同じ過ちを犯さないようにするための発想だったようです。
そのため王子と一緒に教育を受けたりするなど、生活をともにすることが義務付けられました。
第5位 墓掘り人(死体掘り出し屋:Resurrectionist)
18世紀から19世紀の間にあった仕事で、別名ボディ・スナッチャー(遺体強奪者)とも呼ばれていました。
彼らは大学での医療研究のために新鮮な死体を引き渡すことで報酬を得ていました。
当時はきれいに揃った歯がいいお金になったとのこと。
死体を確保するために、彼らは地面を荒らさないように少し離れた場所からトンネルを掘り、遺体をロープで引きずって墓から引っ張り出さなければなりませんでした。
遺体の個人所有物が紛失したり盗まれたりすると重い罪が課せられるため、確実に運搬しなければなりませんでした。
第4位 骨拾い屋(Bone Grubber)
肉屋やゴミ捨て場、家畜収容所などから腐る前の骨を拾って、その後問屋に売りに行きます。
彼らはよく「ぼろきれと骨の男」などと呼ばれ、極貧の場所に住み、時には水かさが減った下水道や側溝などから骨を見つけ出さないといけませんでした。
これらの骨は個人的な物品を作るために使用されていました。
第3位 砲手の助手(Petardier’s Assistant)
昔の戦争、特にアメリカ南北戦争では、敵の標的に向けて大砲に爆弾を仕込むのは人間の役目でした。
爆弾を仕込んだ後は砲主の助手が導火線に火をつけてすぐにその場から離れないといけません。
この仕事は、死亡したり悲惨な怪我を負ったりする結果が待ち受けていました。
第2位 理髪外科医(Barber Surgeon)
中世の理髪店では髪を切るだけが仕事ではありません。
理髪店。そこは外科手術を行う場所として多くの医師が恐ろしく気味の悪い場所と考えていた場所なのです。
理髪外科医はヘアカットとは別に切断手術や浣腸、採血、そして抜歯さえも行いました。しかも麻酔なしで。
切断手術は理髪外科医にとって最も恐ろしい仕事でした。
ナイフやのこぎりで皮膚から筋肉、骨までも切断するわけですから・・・。
手術の間、ずっと患者は叫び声をあげながら苦しみ悶えるのでした。
第1位 王様の便器係(Groom of the Stool)
数世紀の間、王様が排泄の際に、その下半身をぬぐうための「便器係」が仕事として任命されていました。
非常に屈辱的な仕事だったにも関わらず、それは尊敬に値する仕事だったようです。
王様が催した時にトイレットチェアを持参し、そのお尻をきれいに拭きあげるのが便器係の仕事でした。
処理が済むと便器係は王様の便を調べ、健康状態をチェック。王様が便秘気味の時は浣腸をしてあげるのも仕事のうちでした。
10 WORST JOBS IN HISTORY EVER
皮なめしの仕事なんかは現代でもモロッコなどで行われていたりしますが、どれもこれも歴史上のびっくりするような仕事ばかりですよね。
もしかしたらあなたが今やっている仕事も100年後の未来には「こんな仕事ありえんわー!」と思われているかも!?
参照元:
10 WORST JOBS IN HISTORY EVER / YouTube
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