婦人科来院の恥ずかしさをカバーするため仮面を用意したタイの病院
タイのカーンペン・ペッ県にあるノン・クロット病院の婦人科では患者とスタッフともに顔を隠すためのマスクを着用しています。
パップテスト(子宮頸癌を発見するために使われる細胞診検査)を受けるために来院した女性たちが顔バレしないよう、素性を隠すためのアイデアが採用されたとのことですが・・・。
子宮頸がんのテストを受けに来るということは、タイ人女性たちにとってとても恥ずかしいことだという意識があるようです。
しかし恥ずかしいから病院に行かない、ということで病気の発見が遅れ深刻な事態になる恐れがあります。
では、その恥ずかしさをカバーすれば良い!という超シンプルな発想で「来院者と病院スタッフにマスク着用を義務付ける」というこの独創的なアイデアが生まれたと言います。
結果的にこのマスク・パップテストを始めてから今まで躊躇していた女性たちも来院するようになりました。
当局関係者はこのアイデアは大成功だったと説明しています。
このニュースがSNSなどに広まって多くの意見が寄せられています。
「マスクなんて使うことは考えず、まずは女性に対して子宮頸がんに対する教育の重要性を説くことが先決なのでは」
と主張する人がいる一方、
「実際のところ恥ずかしさのあまり来院を避けていた女性たちの命を救うことができる」
と、賞賛する声も少なくありません。
とても短絡的な発想にも思えますが、タイ人の国民性も手伝って、多くの女性たちにはこのアイデアが問題なく受け入れられているようです。
でも知らない人が初めてこの病院に訪れたらちょっとギョッとしてしまうかもしれませんね。
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