忘れたくても忘れられない…これまでの人生の記憶を事細かに覚えている青年
イギリスのテレビ局Channel4の番組で、ある特殊な能力を持つ少年について特集されました。
20歳の学生、オーレリアン・ヘイマン(Aurelien Hayman)さんは
彼のこれまでの人生を全て記憶しているそうです。むしろ忘れようとしても忘れられないのだとか。
例えば、1996年8月15日に何を食べたのか、2008年7月7日が何曜日だったか・・・。こんな風に任意の日付を指定し、その日はどんなだったかを問うと、少し考えた後に彼はメモリーを読み込むコンピューターのようにスラスラと答えてしまいます。
カレンダーや日記などを見なくてもその日が何曜日だったのか、何をしていたのか、どういう日だったのかが分かってしまうという、脅威的な記憶力を持っています。
試しに2005年11月25日の金曜日はどんな日だったかと問うと・・・
「その日は朝から雪が降っていて、確かジョージ・ベストが死んだ日だと思います。」
「僕みたいな能力を持った人は他に会ったことがないんだ。」と語るオーレリアンさん。
そして目をつぶって少し憂い気味にこう語ります。
「少しも空白がなく、全てが分かるんだ・・・。」
物忘れが激しい人にとっては何ともうらやましい話しですが、長い人生の間には忘れたい過去や過ちも出てきます。
消したくても消せない記憶をもずっと引きずって行かなければならないのは、本人にしか分からない悩みなのかもしれませんね。
世界には他にもこのような能力を持っている人がいるそうで、この番組では彼らと直接会って、科学者による脳の検査などを行い、この不思議な能力がどうして生まれるのかを探っているようです。
DOCS: The Boy Who Can’t Forget
追記(2017年1月)
ダイジェスト動画がリンク切れになってしまいましたので長編のドキュメンタリー動画を貼っておきます。(英語)
The Boy Who Can’t Forget (Medical Documentary) – Real Stories
参照元:METRO “The Boy Who Can’t Forget, Jools Holland and Cuckoo: TV Picks"
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